作曲家 山田 浩貴の作品サイト(ポートフォリオ・サイト)
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▼山田浩貴(やまだひろき)について
1967.6.28 名古屋~
小学校、中学、高校と国内外のポップス、歌謡曲を聴きあさり、わけても中学時代はビートルズに心酔していた。さまざまな楽曲と出会ったのがこの頃で、楽曲の中に出てくる楽器の扱い方に興味を抱いていた。
1986年まで名古屋に在住。
その後、東京に移り、学習院大学文学部 美学美術史系入学。
大学入学とともにクラシック音楽に目覚め、特にマーラーの「交響曲第6番」をスコア片手に熱心に聴いていた。楽譜を読みながら音を聴く習慣は、のちに記譜ソフトを扱う上で役に立つことになる。
勤めのかたわら2004年、作曲活動を始める。習作の時期を経て、交響曲第1番を作曲。これまで、器楽曲を中心に作曲活動を継続している。
作曲方法は、記譜ソフトに音符などを直接入力し、ソフトから出てくる音声を再生して聴き、必要ならば修正しつつ試行錯誤を重ねていくというものである。
▼私の立ち位置
私の創作活動は、クラシック音楽の伝統を深く意識するところから始まっています。バッハやベートーヴェンをはじめとする偉大な作曲家たちが築き上げてきた音楽の系譜は、単なる過去の遺産ではなく、いまも豊かな生命力を宿しています。その連続性の上に新しい作品を生み出すことは、私にとって自然であり、同時に創作の根本的な動機にもなっています。
もっとも、20世紀以降には「現代音楽」と呼ばれるもう一つの大きな流れが生まれました。無調や十二音技法に始まり、戦後の前衛やスペクトル楽派、さらにはミニマル・ポストモダンに至るまで、多様な探求が試みられてきました。私はそれらを無批判に受け入れるのではなく、取捨選択しつつ批判的に向き合っています。
したがって、私の立場は「クラシックの伝統を継承・刷新すること」を核心としながらも、「クラシックと現代音楽が複線的に共存している」という歴史観を前提に置いています。伝統を軽視せず、同時代性から目をそらさず、その双方を意識することによってこそ、今日にふさわしい響きが見出されるのではないかと考えています。
私の作品が目指すのは、伝統の力を背景に持ちながらも、今を生きる人々の感性に触れ、未来へと開かれていく音楽です。その歩みを通じて、クラシック音楽の歴史がこれからも新たに更新されていくことを願っています。
■主な作品リスト
交響曲第1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12番、
Light will swallow darkness、弦楽オーケストラのための4楽章
ピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、マリンバ協奏曲、バスクラリネット協奏曲、オカリナ協奏曲、チェロ協奏曲、ギター協奏曲、ヴィオラ協奏曲、オンドマルトノ協奏曲
ヴァイオリン・ソナタ、フルート・ソナタ、フルートとハープのためのソナタ、クラリネット五重奏曲、弦楽四重奏曲第1,2,3番、打楽器合奏のための音楽, ピアノ五重奏曲、8人の打楽器奏者のための音楽、打楽器三重奏のための音楽
■好きな言葉
己と己の内なる世界がつながっていなければ、いつまでも振り子(心の振幅)は不規則に揺れる(モーレンカンプ・富田ふゆこ(日本生まれの歌人、オランダ在住))
■好きな作品
・オールドフィールド, マイク:オーケストラル・チューブラーベルズ(ベッドフォード編曲)
・ドルフィー, エリック: エピストロフィー(モンク)→(霊感を与えた) →バスクラリネット協奏曲(山田浩貴)
・プーランク: フルートソナタ →(霊感を与えた)→ フルートソナタ(山田浩貴)
・レノン・マッカートニー:アイ・アム・ザ・ウォルラス(ザ・ビートルズ)
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